Q&A
喫煙の有害性と禁煙のメリットについて教えてください。
タバコの煙には約4000種類の成分が含まれます。そのうちの200種類の成分が有害物質とされ、特にニコチン、タール、一酸化炭素は様々な健康被害をもたらす三大有害物質といわれています。タバコに含まれるニコチンは数秒で脳に到達し、快感を感じさせる物質(ドーパミン)を放出させます。このドーパミンが放出されると、もう一度タバコを吸いたいという欲求が生じます。次の1本を吸っても、さらに次の1本が欲しくなるという悪循環に陥ります。この状態がニコチン依存症(=喫煙の習慣)といわれています。
成人の病気には喫煙関連疾患が多く存在します。慢性閉塞性肺疾患(COPD)の90%以上は喫煙が原因であり、虚血性心疾患等の心臓の病気や脳卒中など、全身の様々な病気にかかりやすくなります。がんについても肺だけでなく、喉頭がんや膀胱がん、子宮頸がんなど、喫煙は多くの部位におけるがんのリスクを高めます。また糖尿病や胃潰瘍、不妊などのリスクが高くなることが知られています。喫煙者が吸っている煙(主流煙)だけでなく、吐き出す煙(呼出煙)、タバコから立ち上がる煙(副流煙)の中にも有害物質が含まれており、特に副流煙の方が危険といわれています。親の喫煙は子供の呼吸機能の発達に悪影響が出るとの報告があります。
禁煙を始めると禁煙2、3日で歩行が楽になり、味覚・嗅覚が変わります。2週間~3ヶ月で咳や息切れも改善され、運動が楽になります。手足の冷えも改善します。5年以上禁煙すると心臓病による突然死のリスクが非喫煙者と同じになります。2006年より禁煙治療に健康保険等が適用され、患者さまの負担も軽くなりました。また、病院に行く時間がないという方に対し薬局のみで禁煙支援を実施することも可能です。なお、禁煙の薬には「飲む」タイプ、「貼る」タイプ、「噛む」タイプの3種類があります。それぞれ特徴がありますので、禁煙に興味のある方は薬剤師にご相談下さい。
アクセスマップ

有限会社サンライフコミュニティー
〒981-3133
宮城県仙台市泉区泉中央1-6-3
(セルバテラス2階 市名坂薬局内)
TEL. 022-375-1570 FAX. 022-375-7687
E-mail. info@sunlifecommunity.co.jp