Q&A
Q
持病があり通院していますが、大規模災害が発生したらどうしたらよいでしょう?
A
地震、台風、洪水などの災害には日頃の備えが重要です。特に慢性的な持病があり継続的な治療が必要な方は、準備や対策を予め検討しておくことをお勧めします。以下に、東日本大震災の経験も踏まえたうえで、考えられる事前準備や対処例を記しましたので参考にしていただければ幸いです。
- まずは自分や家族の身の安全を守りましょう。地震などで棚が倒れたり、高いところから物が落下したりするので、机の下などに隠れて身を守りましょう。慌てて行動すると割れたガラスなどでケガをする恐れもあります。周りをよく見て行動しましょう。
- 正しい情報を確認しましょう。携帯テレビ、ラジオ、カーナビ、携帯電話を日頃から身近におき、最新の情報を入手できるようにしておくとよいでしょう。それらの機器が災害時でも使用できるよう電池や充電機器類も用意しておくとよいでしょう。また充電機器は、太陽光や車、手動などさまざまな手段により充電できると更に便利です。
- 家族や友人へ安否の連絡を。災害の時にもっとも心配するのは離れた家族の安否でしょう。いざという時に使える緊急の連絡方法(電話会社の災害伝言サービスやメール、SNSなど)を家族で予め決めて練習しておきましょう。また使用方法はメモにして持ち歩けば、使用する際に操作方法を忘れてしまっても安心です。
- 非常用キットを準備しておきましょう。大規模な災害が発生した場合、すぐに救助や救援物資が来るとは限りません。最低でも3日間は自力で乗り切るという意識を持ち日頃から非常用キットを準備しておくとよいでしょう。電気や水がない状態で自宅で過ごすことも考えられますので、電気を使わない石油ストーブ、カセットコンロ、発電機などは寒い季節に役立ちます。
~非常用品例~
糖尿病手帳などの疾患や治療状況がわかる資料、お薬、お薬手帳、保険証、注射セット、血糖測定器等の普段使用している医療機器類、常備薬、消毒液、ばんそうこう、体温計、マスク
貴重品(現金、通帳)、懐中電灯、電池、携帯電話、充電機、携帯ラジオ、飲料水、非常食、着替え、室内履き、ウェットティッシュ、ビニール袋、予備のめがね(コンタクト)、筆記用具、洗面用具、タオル、トイレットペーパー、生理用品、軍手 - 避難場所、避難所を家族みんなで確認しておきましょう。避難所自体が被災したり満員になってしまう可能性もあります。第2、第3の避難所も申し合わせておくとよいでしょう。
- 災害時の対処方法をかかりつけ医や家族と相談しておき、いざという時に治療方法やお薬を言えるようにしておきましょう。災害後、通院中の病院で診察が受けられるとは限りません。通院できない場合でも適切な対処が出来るよう治療薬の予備や対処方法をかかりつけ医に相談しておくとよいでしょう。また、持病や治療方法が第3者にも伝えられるような資料やお薬手帳を用意しておくとよいでしょう。かかりつけ医やかかりつけ薬局の連絡先は控えておきましょう。
- 避難所や車中などで長期間過ごさなければならない場合があります。災害時の生活においては、自分の身を守るためセルフケアを心がけることが大切です。
(例)糖尿病の方の災害生活における注意事項
1、水分はしっかりと摂ることを心がける。
2、避難所で支給されるような食事(おにぎり、パンなど)のカロリー目安を覚えておく。
3、機器があれば、頻繁に体重、血圧、血糖の測定を。
4、薬物療法をしている方もそうでない方も治療を中断しないよう心がけましょう。食べ物が不足しているときは薬の量を半分にして経過をみるのもよいでしょう。1人で悩まず医療支援スタッフに相談してください。
5、手洗いうがいをこまめにして感染症を予防しましょう。また割れ物などで足をケガしないよう注意しましょう。
6、運動不足で血糖コントロールが悪化しないよう、また、車中などで同じ姿勢を継続するとできやすくなる血栓を予防するためにも、軽い運動や体操を心がけましょう。
7、ストレスをためこまないよう家族や友人、医療支援スタッフなどと相談したり、散歩などで気分転換を図るようにしましょう。
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